ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ 第1集第1話セッション編


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NM(ニンジャマスター) それじゃあ、『ニンジャスレイヤーTRPG』のセッションを始めよう。
 早速、プレイヤーキャラクターとなるニンジャを紹介してくれ。

PC−A『ドヤスナックル(Doyasu knuckle)』

 カラテ:5   ニューロン:4   ワザマエ:3   ジツ:1(カラテミサイル)

 体力:5   精神力:4   脚力:3   イニシアチブ:4   回避ダイス:5
PC−B『サルファーヘッド(Sulfur head)』

 カラテ:3   ニューロン:3   ワザマエ:4   ジツ:1(カトン・ジツ)

 体力:3   精神力:3   脚力:2   イニシアチブ:3   回避ダイス:4
PC−C『バグズガズラー(Bugs guzzler)』

 カラテ:6   ニューロン:5   ワザマエ:3   ジツ:0

 体力:6   精神力:5   脚力:3   イニシアチブ:5   回避ダイス:6

サイバネ:戦闘用バイオサイバネ(近接攻撃のダメージ+1)

※ノーカラテ・ノーニンジャ適用

プレイヤーA じゃあまず、ニンジャネームは『ドヤスナックル』。能力値はカラテが結構高い。ジツも『カラテミサイル』になった。

NM オーソドックスに使い易そうな構成になったな。見るからに強そうだ。

プレイヤーB 次は俺。『サルファーヘッド』という、『カトン・ジツ』を使うニンジャだ。カラテが平凡なのが気になるが、まあこんなもんだろう。

NM 大体平均的だが、期待値よりは良い結果だな。まあ充分だと思うよ。

プレイヤーC 最後は俺か。名前は『バグズガズラー』。
 右腕を手術して『戦闘用バイオサイバネ』を付けている。巨大なハエジゴクが敵に噛み付くという設定にした。

NM オッケー。『ノーカラテ・ノーニンジャ』のお蔭で、能力値が高いな。『ふわふわローン』の返済は、他の2人も手伝うんだったね?

プレイヤーA ああ。今回のシナリオで稼いだ万札の内、俺等が2ずつ払って、本人が6負担する話になった。

プレイヤーB ソウカイニンジャ間の金銭授受は危険が伴うってルールに書いてあるが、報酬の分配を事前に取り決めるのは、比較的安全だろう。

NM まあ、チームの戦力アップの為にサイバネ手術に出資するってのは、アリだとは思うよ。
 そうすると、君達は以前からチームを組んでいたって事にした方が良さそうだね。

プレイヤーC うーん。元々ギャングの下っ端で、抗争に駆り出されて死にかけたときにニンジャソウルが憑依した、で良いんじゃね?

プレイヤーB ああ、じゃあ俺は敵対してた方のギャングにする。
 ニンジャになった後、憂さ晴らしに自分達のギャングチームを両方ぶっ潰したって事で。

プレイヤーA それから調子に乗っていたらソニックブーム=サンにボコられてソウカイヤに入れられた。そんな感じにしようか。

NM 良いね。実に綺麗に纏まった経歴だ。
 じゃあ、シナリオを始めようか。今回は、ルールブック記載の『サンプルシナリオ1 ヤクザの事務所』を進めるよ。宜しくお願いします。

プレイヤーA プレイヤーB プレイヤーC 宜しくお願いします。



 ドヤスナックル、サルファーヘッド、バグズガズラー。
 彼等は、裏社会に君臨する『ソウカイ・シンジケート』に所属するニンジャである。

 今回、彼等が請けた指令は、敵対ヤクザクラン『ブラッドカタナ・ヤクザクラン』のオヤブンの抹殺。

 早速、その事務所に赴いた3人のニンジャ。そして、入り口に立っていた見張りのヤクザを、景気付けに血祭りにあげる。

NM じゃあ、試しに『判定』をしてみようか。ニューロンが一番高いのはバグズガズラーだね。カラテで振ってみて。
 目標値は4。1個でも成功したら倒せるよ。モータルはニンジャの攻撃を回避出来ないからね。

プレイヤーC→バグズガズラー カラテは6だから、ダイスを6個振って1つでも4以上の目が出ればいいんだな? [233445]3個成功。

プレイヤーA→ドヤスナックル 失敗したら美味しいとか思ったが、流石に無いか。

プレイヤーB→サルファーヘッド 流石に無いだろ。

 見張りのヤクザは、緑色の蔓草が牙を剥いて自らに迫って来る様を見た。
「SHHH!」
「グワーッ!」
 大口を開け、ヤクザの肩口から胴体の半分近くを噛み裂くバイオハエジゴク。

 大量の血を噴き出し、絶命する見張りヤクザ。ドアの向こうから、鳴り響く警報が聞こえる。

「ガハハ。良いじゃねえの。良いもん付けてもらったぜ」
 バグズガズラーは、自らの右腕の無慈悲さに満足し、豪快に笑った。
「俺達も金を出すんだ。活躍して貰わないと困るぞ」
 無感動な仏頂面のまま、ドヤスナックルは周囲を警戒した。どうやら直ちに駆け付ける者はいない様だ。
「フヘヘ。稼げよ、バグズガズラー=サン」
 サルファーヘッドは不気味な薄ら笑いを浮かべ、バグズガズラーのバイオハエジゴクの口に手を差し込む。
「SH!」
 反射的に口を閉じるバイオハエジゴクから、サルファーヘッドは素早く手を引っ込めた。

「何も来ねえようだし、とっとと行こうぜ。ドヤスナックル=サン」
「……バグズガズラー=サン、様子は」
「8体。ニンジャはいねえな。クローンヤクザか?」
 サルファーヘッドに先を促され、ドヤスナックルはバグズガズラーに様子を訊く。
 バグズガズラーは扉の向こうからバイタル反応を感知し、チームメンバーに伝えた。

 バグズガズラーが扉に手を掛け、ドヤスナックルはそのすぐ後ろに。サルファーヘッドが更にその後ろに控える。
 反応が素早く機敏なニンジャから順に突入する事で、前のニンジャが後ろのニンジャを妨げる事を防止する。オーソドックスな突入形式だ。

NM じゃあ、ヤクザの事務所に突入だね。
 あ、バグズガズラーは見張りのヤクザから『万札1』を獲得するよ。



C1C1
C1C1
C1C1
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NM では、バグズガズラーがドアを開けると、そこは広い応接間だ。中央に、クローンヤクザが8人固まって立っている。
 真ん中の下端《C−8》にドアがあって、その1つ下のコマに君達はいる。移動はそこから始めてくれ。

サルファーヘッド この配置は……。カトン・ジツで6人倒せるな。

ドヤスナックル じゃあ、そうするか。手前のクローンヤクザをバグズガズラーとドヤスナックルで倒して、残りを一気に焼く。

バグズガズラー 了解だ。早速、俺から動くぜ。ドアノブをもぎ取って、応接間に突入。
 普通の移動で《D−7》に移動。マップで言うと右下のクローンヤクザに攻撃[236666]凄い目が出たが意味は無いな。

※このとき、サツバツ!が発生しているのでバグズガズラーは万札を入手する可能性がありましたが、この場にいる全員、それを失念しています。

NM クローンヤクザはバイオハエジゴクに上体を喰い千切られて死んでしまった。次はドヤスナックル、どうぞ。

ドヤスナックル じゃあ、こっちも普通に移動して《B−7》に。左下のクローンヤクザを殴る。[14556]問題無く成功だ。

NM そのクローンヤクザも、ドヤスナックルの拳に胸板をぶち抜かれて死んだ。さあ、お待ちかねのサルファーヘッドの番だ。

サルファーヘッド 普通の移動じゃ届かないから『連続側転』だな。[1366]成功。
そのまま《C−6》に移動してカトン・ジツを使う。《B−3》から《D−5》の範囲を燃やすぞ。『連続側転』の修正で難しくはなっているが[2666]無駄に高いな。成功。

NM 順調だな。では、残ったクローンヤクザも全て焼き払われてしまった。

「オジャマシマス!」
 ドアノブを捻じり取り、バグズガズラーは応接間へと突入した。
 中には8人のクローンヤクザ。彼等が狙いを定める前に手近な相手に接近し、右腕のバイオハエジゴクを振るう。
「イヤーッ!」「SHHH!」
「グワーッ!」
 噛み付かれ絶叫するクローンヤクザ。力を失い、ダラリと床に崩れ落ちる。

 その凄惨な光景を横目に、ドヤスナックルは腰を沈めた姿勢を取ったまま、滑る様な歩法で別のクローンヤクザに接近した。
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
 胴体を真っ直ぐに射抜く鋭い正拳突き。クローンヤクザはロケットランチャーめいて前後から鮮血を噴き、絶命して倒れ伏した。

「フヘハハハー!」
 先行したチームメンバーの殺戮に気分を高揚させ、ひときわ高く跳躍し回転するサルファーヘッドの哄笑が響く。
「「「「「「ザッケンナコラー!」」」」」」
 一瞬で味方を2人殺されたクローンヤクザ達は、しかし一切の動揺を見せず、目前の脅威、即ちサルファーヘッドに銃口を向けた。

 ナムサン! 空中では自身の軌道を変える事は出来ない。このままサルファーヘッドは銃弾を浴び、ボロ布めいて吹き飛んでしまうのか!?

 否、見よ、サルファーヘッドは左右の手を交差させ、親指を重ね合わせている! あれは、『火』を意味するミスティックサインだ!
 空中からクローンヤクザ達を見下ろし、サルファーヘッドはそのメンポの下で唇を嘲りに歪めた。そして、太古より大火を招くと伝えられる忌まわしきフォービトン・ワードを放つ!

「マッチ・イポン!」
「「「「「「グワーッ!」」」」」」

 赤熱した空気に包まれ、クローンヤクザ達は一瞬で盛大な火柱となった。
 応接間の中央、煤に塗れたクリスタルヤクザテーブルの上に、サルファーヘッドは悠々と着地する。

NM あっという間に全滅か。では、ターンの最後に、左右のドアからショットガンを持ったモータルヤクザが突入して来る。《A−4》と《E−4》の位置だ。
 では、次のターン。バグズガズラーからどうぞ。

Y4Y3

バグズガズラー 普通に移動して届くな。《E−5》に移動してカラテ。[223356]成功。

ドヤスナックル 俺も《A−5》に移動してカラテだ。[12236]あっぶね。1個だけ成功。

「「スッゾコラー! ……!」」
 ショットガンを抱え応接間に飛び込んできたモータルヤクザは、部屋の惨状に少なからず衝撃を受けるそぶりを見せた。
 室内に身動きする味方がいない。既に味方の援護をする段階ではなく、自分達が標的となる段階だ!
「イヤーッ!」「SHHH!」
「グワーッ!」
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
 それを理解するのが後か先か。2人のヤクザはニンジャのハエジゴクと拳に襲われ、一瞬で命を失った。

NM ……まあ、そうなるよな。殺戮を済ませた君達はしばらく警戒するが、この場に近付いて来る気配は感じられなかった。少々の時間を、この応接間の探索に費やす事が出来そうだ。
 なおドヤスナックルとバグズガズラーは、ショットガンヤクザからそれぞれ万札1を奪い取っている。

 ニンジャ達は、応接間の四隅に置いてある箪笥を物色し、めぼしいものを求めた。

ドヤスナックル 万札が全部で5。それとトロ粉末か。

NM トロ粉末は使うと精神力を回復出来る。最後まで持っておけばd3で売れるよ。

ドヤスナックル トロ粉末は、ジツを使ったサルファーヘッドが持っておけ。万札は山分けな。

サルファーヘッド 了解。出来れば金にしたい所だがなあ。

 現在の所持品

 ドヤスナックル:万札3
 サルファーヘッド:万札2 トロ粉末
 バグズガズラー:万札3

NM 君達は一通り応接間を荒らしてめぼしいものを回収した。
 さて、左右には、ショットガンヤクザが入って来た扉。そして背後に、君達が入って来た扉。行く先は3つだ。どこに向かう?

バグズガズラー 俺は右から入って来たヤクザを始末したんだよな? そのまま手近な右の扉を調べる。

NM そちらは頑丈な分厚いシャッター式の扉だ。少なくともこの場では、物的に破壊は出来そうにない。
 扉にはLAN端子が付いており、ハッキングすれば開けられそうだ。ただし、失敗すればニューロンを害され、精神力ダメージを負うだろう。

バグズガズラー ニューロンが一番高いの俺か。やってみるぜ。目標値は?

NM 振った目を見せてくれたら、成功か失敗か教えてやる。

バグズガズラー 分かったよ。[12445]どうだ。

NM 失敗。精神力に1ダメージだ。

サルファーヘッド 目標値6。ULTRA-HARDだな。

ドヤスナックル 厳しいなあ。

「グワーッ!」
 分厚いシャッターに対しハッキングを試みたバグズガズラーは、突如悲鳴を上げ、慌てた様子でケーブルを引き抜いた。
「おいおい。大丈夫か?」
 サルファーヘッドが歩み寄って様子を見る。少々苦し気に呻きながら頭を振るバグズガズラーであったが、致命的ではなさそうだ。
「鬱陶しいファッキン野郎が、向こうから扉を押さえてやがるぜ」
 バグズガズラーは舌打ちして呟く。恐らく扉の向こうにいるのであろうハッカーによって、ハッキングを妨害されシステムから弾き出されてしまったのだ。
「……面倒だな。そっちはもう良い」
 ドヤスナックルは無感動な仏頂面で告げると、向かい側のドアノブに手を掛ける。

NM 左の扉には鍵はかかっていない。そのまま開ける事が出来る。

「あっちにオヤブンがいたらどうすんだよ?」
「こっちの奴らを全員片付けてから考えれば良いだろ」
 ショックを振り払いながら近寄るバグズガズラーの問いに、ドヤスナックルは素っ気なく答える。

 そして、3人のニンジャは応接間を後にし、短い廊下へと踏み出した。



NM 廊下に出ると、まず突き当りに扉。そして、右手に3つ扉が並んでいるのが見える。特に何もいない、静かな廊下だ。
 殆どは普通の扉に見えるが、右手の一番手前の扉はとりわけ頑丈そうであり、破壊して開けるのは少し手間取るかも知れない。

 ニンジャ達は、手前から順番に部屋を見て行く事にした。

 右手の一番手前の部屋。
 バグズガズラーが頑丈なドビラを破壊して中を伺うと、そこには足首を鎖で繋がれ、囚われたオイランの姿があった。
 突然現れた異形のニンジャに恐怖するオイラン。それに取り合う事無くソウカイ・ネットワークに連絡を取るドヤスナックル。
 首尾良く、オイランをソウカイ・シンジケートに引き渡して報酬を得る段取りを付け、その場を後にした。

NM シナリオ終了後に万札5が得られる約束を取り付けた。

サルファーヘッド 山分けすれば、バグズガズラーのふわふわローンはほぼクリアだな。

バグズガズラー 有り難い。終わりが見えるとだいぶ気が楽になる。

 右手の真ん中の部屋。
 そこは畳部屋にフートンが敷かれた仮眠室であった。布団の中では、ヤクザが深い眠りに就いている。
 ドヤスナックルは手刀でヤクザの心臓を貫き、その眠りを永遠のものとした。
 ヤクザの死体と、部屋の隅にあるタンスを漁る。

MN ヤクザの死体からドヤスナックルに万札1。タンスから万札2が出て来た。

ドヤスナックル じゃあ他の2人に1ずつだな。

 現在の所持品

 ドヤスナックル:万札4
 サルファーヘッド:万札3 トロ粉末
 バグズガズラー:万札4

※任務達成後に万札5獲得

 右手の奥の部屋。
 ここはキッチンの様だ。冷蔵庫を開けると、そこには1人分のオーガニック・スシが入っていた。
 ニンジャのイクサに耐え得るような容器には入っておらず、携帯しておくのは不可能そうだ。

ドヤスナックル 誰も体力は減ってないだろ? 意味は無いが取り敢えず食うか。

 3人はスシをそれぞれつまみ、廊下の突き当たりにやって来た。
 その扉の奥からは、底冷えする様な鋭い殺気が感じられる。

「いるぜ。ニンジャだ」
 バグズガズラーが、告げた。

NM さて、一番奥の部屋に君達は入った。予め言ってしまうが、ここはボス部屋だ。ここを攻略すればシナリオクリアとなる。
 部屋に入る順番や戦闘開始のタイミングを考えるのも無粋だろう。全員入って来て、アイサツをしてから始めよう。



C2C2
N1
G1

NM 君達は、マップで言うと右側の扉から入り、整列した。
 部屋にいるのは、ターゲットであるグレーターヤクザ、クローンヤクザが2体、そして、グレーターヤクザの傍らに控えるニンジャだ。

「ドーモ、ドヤスナックルです」
 ドヤスナックルは、右の拳を左の掌に打ち付け、アイサツした。
「ドーモ、サルファーヘッドです」
 サルファーヘッドは、左右の掌を合わせ、アイサツした。
「ドーモ、バグズガズラーです」
 バグズガズラーは、右腕のバイオハエジゴクを垂れ下げたまま左の掌を立てて、アイサツした。

「「「ソウカイ・シンジケートから来ました」」」
 3人は声を合わせ、同時にオジギ。
 そして、周囲に警戒と殺気を撒きながら、相手のアイサツを待つ。

「ドーモ、ソウカイ・シンジケート=サン。ブラッドカタナ・ヤクザクランのオヤブン、キヨシです」
 オヤブンのキヨシはグレーターヤクザに相応しい威厳を纏い、アイサツを返す。そして、覇気の籠った凄絶な笑みを浮かべた。
「もはやソウカイ・シンジケートなど恐るるに足らず。ブラックマンバ=サン!」

 オヤブンに促され、脇に控えていたニンジャが一歩進み出る。
「ソウカイヤのサンシタニンジャ共が……。我がコブラ・カラテの敵ではないわ」
 尊大な振る舞いと侮蔑の籠った傲慢な視線。そのニンジャは合掌し、アイサツをした。
「ドーモ、ブラックマンバです」

 ブラックマンバがオジギを戻した瞬間。ニンジャのイクサが始まる。

「ワドルナッケングラー!」
「「スッゾコラー!」」
 チャカ・ガンを抜き戦闘態勢に入るオヤブンに呼応し、部屋の隅に控えていたクローンヤクザも銃を構える。

 そして、ニンジャ達はすでに動き出していた。

NM では、イクサの始まりだ。第1ターンの行動を勧めよう。
 行動順は、バグズガズラー→ブラックマンバ→ドヤスナックル→サルファーヘッド→オヤブン→クローンヤクザだよ。

ドヤスナックル どうしよっか? まずクローンヤクザは片付けるだろ?

サルファーヘッド ああ。そっちにスリケンを投げて、ブラックマンバとオヤブンに接近出来る位置まで近付くか。

バグズガズラー 了解。何をやって来るか分からんし、一応、散開しよう。
 最初は隣接しない様にして、『連続側転』で移動。[555]成功して《A−6》からブラックマンバにスリケン。[245]成功。

NM ブラックマンバは回避。[334]うわ、危なっかしい。でも避けた。
 ではブラックマンバの行動だ。見た目的に最もヤバそうなニンジャは……。どう見てもバグズガズラーか。

サルファーヘッド だろうな。バイオハエジゴクとか生やしてるし。

MN ではまず、バグズガズラーに『カナシバリ・ジツ』! ニューロンとジツで5以上が出れば成功だ。[1223345]よっしゃ成功!

※このセッション当時の『カナシバリ・ジツ』は初期の仕様であり、現行のものとは異なっています。

バグズガズラー パッと見、助かったと思ったが、1個だけ成功してたか。
 これって、ジツに掛けられて今から攻撃されたら、回避も出来ないよな?

NM まあそうなるだろうね。

バグズガズラー だよなあ。喰らう訳には行かない。精神を2減らして抵抗。あと1回は抵抗出来るか。

NM 了解。だが、ブラックマンバの行動はまだ終わらんぞ。《B−7》に移動してバグズガズラーに隣接。カラテだ。[122356]2個成功。

バグズガズラー 4個使って[2446]3個成功。カウンターカラテ[334455]成功だ。

NM 2つで回避。[34]成功。では、カラテを交わしたバグズガズラーは気付くだろう。ブラックマンバの手刀から、何やら危険な液体が染み出している。

バグズガズラー 毒か……。ところでどうする? だいぶ回避させたから、ブラックマンバに攻撃すれば当たるんじゃね?

ドヤスナックル いや、予定通りに行こう。とにかくまずは数を減らす。
 味方は射撃の邪魔にならないんだよな? 《D−9》まで『連続側転』して右のクローンヤクザにスリケン。[244][336]両方成功。

NM 倒した。次、サルファーヘッド。

サルファーヘッド じゃあ、『連続側転』で《C−5》に移動。左のクローンヤクザにスリケン。[3466][1235]問題無しだ。

NM クローンヤクザは全滅。では、オヤブンはチャカ・ガンで……。バグズガズラーにするか。見た目がヤバいもんな。[246]回避どうぞ。

バグズガズラー 背後に入り込んだニンジャよりヤバいと思われてんのか。まあ良いけど。回避ダイスは残り2個。[14]よし、避けた。

NM ふむ……。まずはこんなもんか。第1ターン終了だ。

N1
G1

バグズガズラー さて。じゃあこのままブラックマンバと殴り合いか。カラテで……。

ドヤスナックル ちょっと待った。先にオヤブンから倒した方が良いんじゃないか? ニンジャよりは倒し易いだろうし、敵の人数は出来る限り減らした方が有利だろ。

バグズガズラー そうか……。よし、じゃあ《A−9》まで移動してオヤブンにカラテだ。[155566]おっと、サツバツだぜ。

NM ブラックマンバの隣接範囲からも逃れているのが狡猾だなあ……。
 まあ良いや、これは全力で回避しないと。オヤブンはサイバネアームである『テッコ』を前方に掲げて防ごうとする。回避ダイス4つで[1333]失敗ぃ!?

バグズガズラー えっマジ? 本当だ4以上が無い。サツバツの効果は[5]両腕を斬り飛ばす。2ダメージだからバイオサイバネ込みで3ダメージで良いんだな?

NM うん、それで良い。そうだな……。オヤブンはテッコの接続部を肩ごと喰い千切られ、もう一方の腕を手刀で斬り落とされた。
 バグズガズラーはサツバツの残虐ボーナスで万札3をゲットだ。……やっべえな。回避ダイス突っ込んでこれは。

サルファーヘッド 確率的には有り得ないって程ではないとは言え……。4つで失敗は怖いな。

NM 全くだよ。さて、ブラックマンバはどうしよっかな……。1ターン通してイクサをしているから、次に動くのがドヤスナックルなのは分かってるんだよな。
 まずはドヤスナックルにカナシバリ・ジツ。[2233556]成功。

ドヤスナックル ここで動きを止める訳には行かないな。精神力を減らす。

NM ブラックマンバは《C−8》に移動。オヤブンとの間の射線を遮断し、ドヤスナックルにカラテだ。[134456]4個成功。

ドヤスナックル 前のターンで『連続側転』してるから回避ダイスは7。全部使って[1344456]5個成功でカウンターカラテだ。[11234]成功。

NM 全部使って回避か。このターンでオヤブンを確実に殺す気だな。こっちは3つ使って[256]回避。サルファーヘッドが控えているから、全部使えないのが辛い。

ドヤスナックル 俺の番。まずは連続側転。[135]成功。《A−6》まで移動して『カラテミサイル』だ。これって1個成功すればいいんだよな?

NM うん。1個で全弾成功だよ。

ドヤスナックル 連続側転の分、5以上で成功か。[23466]成功。当たったら2ダメージだ。

NM もうオヤブンは回避出来ないよ。オヤブンはドヤスナックルのカラテミサイルを受けて、身体をひしゃげさせ、倒れた。
 バイタル反応が消え去り、1人のモータルがただの物質に成り果てた事を、その場にいる全員が認識する。

サルファーヘッド おっ、倒したか。俺がダメ押しする必要は無いみたいだな。その場から動かず、『攻撃集中』してブラックマンバにスリケンだ。[1135]成功。

NM 残りの3つで回避。[234]あっぶねえ! 避けた。

N1

 ブラックマンバとカラテを交わすバグズガズラーは、自分にチャカ・ガンを向けるオヤブンに注意を向ける。
「ミテンゾコラー!」
 タイミングを計り、突如スライドする様な体捌きで襲い掛かるバグズガズラーに、ブラックマンバとオヤブンは一瞬、虚を突かれる形となる。
「ヌウーッ!」
 オヤブンは、ヒートカタナを持つ右腕を晒し、防御態勢を取る。その腕は、強靭な鋼鉄製のサイバネアームだ!
「ガハハ! スゴイ腕してんなあ、オヤブン! だけどなあ……」
 俊敏なバイオサイバネが鈍重なテッコをすり抜け、掻い潜る。恐るべきバイオハエジゴクが、オヤブンの上体に牙を剥く!
「SHHH!」
「グワーッ!」
 肩を喰い砕かれたオヤブンの絶叫。噛み切られた回路から火花! テッコが力を失い、ダラリと下がる。
「どうだあ、俺の腕の方がヤバイぜえ!?」
「アアア……アイエ……」
 苦痛に耐えかねたオヤブンは、左手を伸ばして噛み付かれた右腕を取り外そうとした。残虐なソウカイニンジャの前で、その動きはあまりにもウカツ!
「グワーッ!」
 オヤブンは再度絶叫! バグズガズラーは、無造作に差し出されたその腕を、何の遠慮も無く左手のチョップで叩き切った。

「キヨシ=サン!」
 ブラックマンバはオヤブンに注意を向け、そして、攻撃態勢に入ろうとするドヤスナックルに目を向ける。
「やらせんぞ! ソウカイヤ!」
 ブラックマンバは視線に力を籠め、ドヤスナックルの拘束を試みた。ドヤスナックルの動きが鈍り、押さえ付けられて行く。
「ザッケンナコラー!」
 ゴウランガ! ドヤスナックルは気合を込めてジツを破り、ブラックマンバが追い打ちに放った手刀を避ける。そして、その勢いのままに跳躍した。

 空中で倒立し、天井に着地。そのまま深く腰を落とす。
 身体中のカラテを練り上げ、腰だめに構えた拳に集中。その拳を、『下に向かって』『振り上げる』!

「ドヤッゾラー!」
 ドヤスナックルの拳から放たれた、光り輝くカラテの弾丸。
 オヤブンは身を翻して避ける動きをしたが、それは、自らの頭蓋を砕く代わりに胸板を砕くだけの結果に終わった。

「アバーッ!!」
 オヤブンの断末魔の悲鳴。
 それは、開け放たれた扉から廊下へ、そして事務所の広い範囲に響き渡った。

NM(増援が向かって来ている設定だけど……。致命的な事態を察して逃げ出す事にしよう)

バグズガズラー 次のターンだな。《B−9》に移動してブラックマンバにカラテだ。[34446]4個成功。

NM 回避ダイスを3つ使って、[445]回避。ブラックマンバはそうだな……。ドヤスナックルにカナシバリ・ジツだ。
 一度ジツを掛けているし、ジツを使った所も見ている。精神力の消耗が激しいのは推測出来るぞ。[1233445]危なかった。1個だけ成功している。

ドヤスナックル 行動順から、ニューロンが自分より低いのも分かるもんな。ったく……。
 抵抗する精神力が無い。動きを封じられるぞ。

NM では、連続側転して《A−5》に移動。「1246」成功してカラテ。[123336]成功だ。

ドヤスナックル 回避出来ない。1ダメージで……。確か、何かヤバいんだったよな。そのカラテ。

NM その通り。ブラックマンバのコブラ・カラテは、ターン終了時に1点の追加ダメージを与える。

※コブラ・カラテの追加ダメージは、正しくは『次のターンの終了時』です。このセッションでは、間違えて攻撃を受けたターンの終了時にダメージを適用しています。

ドヤスナックル それで済むなら、まだマシな方と考えるか……。

サルファーヘッド あと1体片付けるだけだが、思ったほど有利じゃないかもな。その場でスリケン。[1256]成功。

NM ブラックマンバは[124]回避だ。
 これで3ターン目が終了。まだまだやれるな。

「ガハハ! 大体仕事が終わったなあ! 遊ぼうぜえ! ブラックマンバ=サン!」
「SHHH!」
 バグズガズラーはオヤブンの無残な死体を一瞥。バイオハエジゴクの腕を振るい、ブラックマンバに襲い掛かった。
「ヌウーッ!」
 ブラックマンバはその恐ろしい攻撃を回避し、ドヤスナックルに向き直る。
「諦めろ。雇い主を死なせたお前に、次の仕事なんか来るものか。無様に死ね」
 無感動にカラテを構えるドヤスナックル。ブラックマンバはその姿を、怒気の籠った瞳で睨み据えた。

「嘗めるなよ……ソウカイヤ!」
 ブラックマンバのカナシバリ・ジツ! 脱しようとするドヤスナックルではあったが、度重なるジツに疲弊した精神力は、束縛を破るには不足している!
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
 懸命に身を捩り、辛うじて致命傷を避けたドヤスナックルの脇腹を切り裂くブラックマンバの手刀。そして、
「グワーッ!」
 ドヤスナックルは再度絶叫! コブラ・カラテの毒が、傷口からその身体を蝕む!

「スッゾコラー!」
 サルファーヘッドの放ったスリケンを悠然と回避し、ブラックマンバはニンジャ達を見回した。

「サンシタとは言え、貴様らソウカイニンジャを皆殺しにすれば、仕事を得るには充分だ……」
 うわ言めいて呟くブラックマンバ。滲み出る様に増大する殺気が、室内に充満して行く。
「そうだな。我が力に恐れをなしたブラッドカタナは、我を裏切り、始末しようとしたのだ。我はそれを察知し、逆襲した。
 フハハハハ。それが良い。我が信用は保たれ、交渉で有利に立てる」

 欺瞞!

N1

NM さて、4ターン目だけど。ぶっちゃけあとは殴り合いだし、長引くとダレそうだ。
 みんなが良ければ『アトモスフィア』をハードモードにしようと思うけど、どう?

ドヤスナックル 近接攻撃の回避目標値が5になるのか。俺は構わん。

サルファーヘッド 異存無し。緊迫のクライマックスって奴だ。

バグズガズラー 俺もそれで良い。じゃあ、早速俺から始めるぜ。

ダイジェスト:第4ターン

バグズガズラー:《B−6》に移動してカラテ。[123346]2個成功。ブラックマンバは回避[1266]成功。
ブラックマンバ:バグズガズラーにカナシバリ・ジツ。[1112466]成功。バグズガズラーは精神力を2消費。
 更に『攻撃集中』してドヤスナックルにカラテ[122336]3個成功。ドヤスナックルは回避[1446]成功。
ドヤスナックル:その場で『攻撃集中』してカラテ。[13556]3個成功。ブラックマンバは回避[556]成功。
サルファーヘッド:《B−5》に移動してカラテ。[256]2個成功。ブラックマンバは回避[6]成功。

サルファーヘッド 回避ダイスが走り過ぎじゃねえか!?

NM 残り1個のダイスで回避成功したのは自分でも吃驚だな。

N1

ダイジェスト:第5ターン

バグズガズラー:その場で『攻撃集中』してカラテ。[234556]4個成功。ブラックマンバは回避[235]成功。
ブラックマンバ:バグズガズラーにカナシバリ・ジツ。[1222366]成功。バグズガズラーは次の行動不能。
 更に『攻撃集中』してバグズガズラーにカラテ[224455]4個成功。バグズガズラーは回避不能。1ダメージ。
ドヤスナックル:その場で『攻撃集中』してカラテ。[12556]3個成功。ブラックマンバは回避[26]成功。
サルファーヘッド:その場で『攻撃集中』してカラテ。[123]1個成功。ブラックマンバは回避[1]失敗。1ダメージ。
ターン終了時、バグズガズラーは追加1ダメージ。

NM ようやく1ダメージか。ブラックマンバは意にも介さぬ様子だ。

サルファーヘッド 当てるならバグズガズラーのカラテを当てたい所なんだがなあ。

バグズガズラー 動くのが一番最初だからな。回避ダイスがまるまる残ってる状態からじゃ当たらねえよ。

ドヤスナックル 先に動くってのも、良い事ばかりじゃないな。

NM そう簡単に言ってくれるなよ。相手する方としては結構やり辛いんだぞ。
 こっちとしては回避ダイスを節約してそれぞれの攻撃に分配しなきゃならないのに、バイオサイバネのダメージが恐くてケチれないからな。

ドヤスナックル 成る程、プレッシャーにはなってるって事か。じゃあ、その分こっちで当てて行かないとな。

ダイジェスト:第6ターン

バグズガズラー:カナシバリ・ジツにより行動不能。
ブラックマンバ:その場で『攻撃集中』してバグズガズラーにカラテ。[245556]5個成功。バグズガズラーは回避[133355]成功。
ドヤスナックル:その場で『攻撃集中』してカラテ。[23556]4個成功。ブラックマンバは回避[566]成功。
サルファーヘッド:その場で『攻撃集中』してカラテ。ブラックマンバは回避[256]成功。

サルファーヘッド カナシバリ・ジツを使って来なかったな。精神力が切れたか?

ドヤスナックル 多分な。バグズガズラーの次に行動してるから、ニューロンは5だろうし。

バグズガズラー 今、精神力はどうなってる? 俺が0、ドヤスナックルが1、サルファーヘッドが2か。

ドヤスナックル ブラックマンバの攻撃がサツバツだった場合に備えて、取っておいた方が良いだろうな。

ダイジェスト:第7ターン

バグズガズラー:その場で『攻撃集中』してカラテ。[122356]3個成功。ブラックマンバは回避[3445]成功。
ブラックマンバ:その場で『攻撃集中』してサルファーヘッドにカラテ。[244666]5個成功。サツバツ!
 サルファーヘッドは『精神集中』。回避成功。
ドヤスナックル:その場で『攻撃集中』してカラテ。[22333]3個成功。ブラックマンバは回避[36]成功。
サルファーヘッド:その場で『攻撃集中』してカラテ。[126]1個成功。ブラックマンバは回避不能。1ダメージ。

サルファーヘッド 言ったそばからサツバツが来るかよ。恐っ!

NM サルファーヘッドがチマチマと削って来るなあ。バグズガズラーの攻撃は重点的に回避しなきゃだし……。

ダイジェスト:第8ターン

バグズガズラー:その場で『攻撃集中』してカラテ。[244446]5個成功。ブラックマンバは回避[123]失敗。2ダメージ。
ブラックマンバ:その場で『攻撃集中』してバグズガズラーにカラテ。[124566]4個成功。サツバツ! バグズガズラーは回避[223366]成功。
ドヤスナックル:その場で『攻撃集中』してカラテ。[22456]3個成功。ブラックマンバは回避[2]失敗。1ダメージ。
サルファーヘッド:その場で『攻撃集中』してカラテ。[345]3個成功。ブラックマンバは回避[13]失敗。1ダメージ。

バグズガズラー 精神力が0の状態でサツバツは心臓に悪い。

サルファーヘッド よく避けたなあ。そしてこっちの攻撃は全部命中だぜ。

NM うーむ。急に回避ダイスの出目が鈍ったな。ブラックマンバは深い傷を負い、余裕が無くなって来ている様だ。
 次のターンまで持つかな? 第9ターン。バグズガズラーからどうぞ。

バグズガズラー 追い詰めているなら押せ押せだ。『攻撃集中』してカラテ。[224455]4個成功。

NM どうするかな……。3つで回避。[236]成功。では、ブラックマンバは『連続側転』で移動だ。[1245]成功。《B−9》に行くぞ。
 そして、ドヤスナックルにスリケン。[1136]1個成功。このスリケンも、危険な液でぬめ光っているのが見て取れるだろう。

ドヤスナックル 喰らったら拙いな。全部使って回避。アトモスフィアは近接攻撃だけに適用だから、4以上で良いんだよな?[25556]成功だ。
 そのまま俺の手番。《A−8》に移動してカラテ。[12445]3個成功。

NM 2つ使って回避。[13]駄目か。失敗して1ダメージだ。足元が覚束なくなり、いよいよ追い詰められたな。

サルファーヘッド ぼちぼちトドメか。カラテの為に隣接するには、『連続側転』が必要か。しくじりそうで恐いな……。
 うーん。どうしよう。ここは、『攻撃集中』してスリケン。[3346]4個成功。

NM 回避ダイスはあと1個。確率は半々か。[2]ああ……失敗だ。
 包囲網から逃れて体勢を立て直そうとしたブラックマンバだが、既に手遅れ。追い打ちを掛けられて致命傷を負い、爆発四散してしまった。

サルファーヘッド おっ。倒したのか……。なかなか手間取ったな。

N1

「イヤーッ!」
「グワーッ!」
 バグズガズラー、ドヤスナックル、サルファーヘッドは絶え間無くカラテを叩き込み、ブラックマンバを追い詰める。
「ヌゥー! イヤーッ!」
 このまま3人分のカラテを捌き、勝機を掴むのは至難。バイオハエジゴクの強襲を凌いだブラックマンバは状況判断し、大きく跳躍した。
「逃がすか……!」
 即座に反応し、追い縋るドヤスナックル。ブラックマンバの目元に浮かぶのは……狡猾な笑み!
「フハハハ! 掛かったな馬鹿め! 隙を晒して死ね!」
 ブラックマンバの手先から、一条の金属光が放たれる。粘り付く様な光沢を湛えた、ドク・スリケン! アブナイ!
 身体を蝕む危険なスリケン。受け止める訳には行かない。そして、体勢を崩したまま接近すれば、コブラ・カラテを構えたブラックマンバが急所を突く!
 ドヤスナックルは奸計に嵌まり、致命打を受けてしまうのか!?
 ……否!

「ヌゥッ!?」
 スリケンを追うブラックマンバの視界から、ドヤスナックルが消えた。そして、再び視界内に浮かび上がる。その距離は、既にワン・インチ!
「隙を晒した馬鹿は……お前の方だ! ブラックマンバ=サン!」
 ゴウランガ! ドヤスナックルは沈み込む様に身を伏せ、スリケンを回避! そして、最低限の身動きでブラックマンバの懐に潜り込んだのだ!

「イヤーッ!」
「グワーッ!」
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
 連続で叩き込まれるドヤスナックルの拳。ブラックマンバはそのカラテを止める事が出来ない!
「イヤーッ! オラララララーッ!」
「グワーッ! グワーッ! アババババババーッ!」

 武骨に、無粋に、無遠慮に。ひたすら拳を叩き込む。
 ドヤシャゲル・ナックルラッシュ! 拳闘に長けたドヤスナックルのヒサツ・ワザだ!

「ドヤシャゲッゾラー!」
「アバーッ!」
 胸板を砕かれ、吐血し、壁に叩き付けて跳ねるブラックマンバ。死の淵で踏み止まり、なおも反撃を試みる。
「せめて。貴様だけでも……アバーッ!」
 額を貫く鋭い衝撃。ブラックマンバが最期に見たものは、不気味な薄ら笑いを浮かべ、スリケンを放ったままザンシンを取るサルファーヘッドの姿だった。

「サヨナラ!」
 ブラックマンバは爆発四散。

「……終わりだな。グズグズしてると、取り分が無くなるぜ」
 瀕死のニンジャを無慈悲に死の領域へと追い遣り、サルファーヘッドはチームメンバーに探索と報酬の確保を促した。

NM ブラックマンバを倒した君達に、ソニックブームから通信が入る。
「ご苦労だったな。後始末のためのソウカイヤクザを送った。テメエらは首持ってとっとと帰ってこい。モタモタしてたらブッ飛ばすぞ」
 との事だ。残された時間は少ない。君達に許される行動は、この部屋を漁ってめぼしいものを掻き集めるくらいのものだろう。

 ニンジャ達は、部屋の奥にある金庫から万札10、オヤブンとブラックマンバの死体から万札10、合計万札20を手に入れた。
 事務所の入り口で後始末ヤクザ達とすれ違い、ニンジャ達の仕事は終わる。



NM さて、これでシナリオは終了だ。君達は任務を終えて引き揚げるだろう。
 報酬の清算と、ふわふわローンの返済と行こうか。

サルファーヘッド→プレイヤーB まずはトロ粉末を売るぞ。[5]出目が良いな。万札3になった。

NM オッケー。あとはオイランの引き渡しで得られた万札5を加えて、万札25だね。

ドヤスナックル→プレイヤーA 山分けだな。余りはバグズガズラーが取っておけ。

プレイヤーB バイオサイバネが活躍したもんな。

バグズガズラー→プレイヤーC 有り難い。返済に充てるぜ。

NM はい。ふわふわローンも無事返済で、最終的にこうなったな。

 現在の所持品

 ドヤスナックル:万札10
 サルファーヘッド:万札12
 バグズガズラー:万札10

プレイヤーC 始めは心配だったが、結果的にはだいぶ稼げたな。
 バイオサイバネも所々で当てる事が出来て、満足行ったぜ。

プレイヤーB バイオサイバネが無きゃ、相当長引いてたぜ、あの戦闘。
 このシステムだと、回避が大体成功するから、戦闘がなかなか終わらないな。早めにハードモードにして正解だったと思う。

プレイヤーA セッション中にも言ったが、バグズガズラーが一番最初に動くのがな。
 やっぱり、ニューロンを伸ばして先に回避ダイスを消費させる様にしたい所だ。

プレイヤーB 折角のダメージ源だし、やっぱ当ててくれた方が有り難いよな。

NM まあ、色々考えられるね。
 ひとまず、今回はこれで終わろう。有難うございました。

プレイヤーA プレイヤーB プレイヤーC 有難うございました。

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