ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ 第1集第3話セッション編


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ニンジャマスター(以下NM) お早うございます。プラグインの更新も進んで来て、キャラクターシートに書き込むべき内容も色々増えて来たね。

プレイヤーC プラグインをフル活用するとなると、装備やサイバネなんかはキッチリ細かく書いてかないとならなくなるなあ。
 今の所、そこまで書き込む内容は多くないけどよ。

プレイヤーB 今後スキルを取り続けてジツも上がって来たらと思うと、ちょっと面倒な感じがするな。

NM 少しずつ取り扱うものを増やして、徐々に慣れて行くのが無難だね。

PC−A『ドヤスナックル(Doyasu knuckle)』

能力値:カラテ(6):5   ニューロン(6):5   ワザマエ(6):4   ジツ(3):1(カラテミサイル)
 体力:5   精神力:5   脚力:3   イニシアチブ:5   回避ダイス:5

スキル:滅多打ち

所持品:〔近接武器〕(素手)⇔(素手)   〔遠隔武器〕(スリケン)⇔(スリケン)
〔頭部〕(生成メンポ)   〔胴体〕(生成ニンジャ装束)   〔レリック〕(無し)
〔消耗品〕(無し)
〔その他」万札1

【名声:ソウカイヤ】2
PC−B『サルファーヘッド(Sulfur head)』

能力値:カラテ(6):4   ニューロン(6):3   ワザマエ(6):5   ジツ(3):1(カトン・ジツ)
 体力:4   精神力:3   脚力:3   イニシアチブ:3   回避ダイス:5

所持品:〔近接武器〕バスタードフランベルジュ(カタナ相当)⇔(素手)   〔遠隔武器〕(スリケン)⇔(スリケン)
〔頭部〕(生成メンポ)   〔胴体〕(生成ニンジャ装束)   〔レリック〕(無し)
〔消耗品〕(無し)
〔その他」万札1

【名声:ソウカイヤ】2
PC−C『バグズガズラー(Bugs guzzler)』

能力値:カラテ(6):6   ニューロン(6):5   ワザマエ(6):3(+2d)   ジツ(3):0
 体力:6(7)   精神力:5   脚力:3   イニシアチブ:5   回避ダイス:6

サイバネ:▲バイオサイバネ腕(近接攻撃のダメージ+1、体力+1)   ▶サイバネアイ(ワザマエの判定に+2d)

スキル:突撃

所持品:〔近接武器〕(バイオサイバネ腕)⇔(素手)   〔遠隔武器〕(スリケン)⇔(スリケン)
〔頭部〕(生成メンポ)   〔胴体〕(生成ニンジャ装束)   〔レリック〕(無し)
〔消耗品〕(無し)
〔その他〕万札0

【名声:ソウカイヤ】2

※ノーカラテ・ノーニンジャ適用

NM さて、前回からの変更点は、まずサルファーヘッドの『ツーハンドフランベルジュ』を、片手でも扱えるように『バスタードフランベルジュ』に設定変更した事。
 これは表記の問題だけだからそんなに重要じゃない。重要なのはもう1つの方だ。

プレイヤーC バグズガズラーの『戦闘用バイオサイバネ』がプラグイン導入で『バイオサイバネ腕』と厳密に設定された事だな。
 元々の近接攻撃ダメージ+1に加えて、体力+1の効果が付いたぜ。

NM 元々高い体力が強化されて、益々タフになったなあ。

プレイヤーB サイバネやバイオサイバネのルールが充実して、扱い甲斐のあるものになって来たもんだ。
 バグズガズラーのバイオハエジゴクなら『△触手』も付いていそうなものだが。

プレイヤーC 流石にこれ以上増やしたくねえなあ。今がノーリスクの範囲でギリギリなんだしよ。

プレイヤーA 長さはどのくらいの設定なんだっけ? バグズガズラーのバイオハエジゴクって。

プレイヤーC 先端が地面にベタッと付いて、ちょっと蔓が弛む位かなあ。

NM うん……。それなら、カタナやボーを持って戦うのと攻撃範囲的には似たようなものだね。射程1でも違和感は全く無いよ。

プレイヤーC だなあ。差し当たってはこのままでやってみるぜ。



プレイヤーA ルールの確認は良いな。早速始めよう。
 グズグズしてると、どんどんルールが増えて振り返るばっかりになっちまう。

NM うん。で、今回のシナリオは、特にストーリーの無い、ニンジャの3on3バトルだ。
 シナリオって言うか、テスト戦闘って言ったら良いかな。

プレイヤーB テスト戦闘か。要するに、ストーリーやギミックなんかは考えずに、ひたすら戦闘ルールを確認しつつ殴り合おうぜって事で良いのか?

NM そう考えて貰えると助かる。ぶっちゃけ今のルールでどういうニンジャがどう戦うと良いのかがよく分からんし。
 色々なニンジャと戦ってみて各種データの使い道や有用性を試そうぜ、という所だ。

プレイヤーA オッケー、趣旨は理解した。俺もスキルの使い心地を試したい所だ。早速やろう。

NM じゃあまずこれを見てくれ。今回はテスト戦闘の意味合いが強いシナリオなので、敵のデータも最初から公開で行くよ。

『ピジョンズビーン(Pigeon's bean)』

能力値:カラテ(6):3   ニューロン(6):6(+1d)   ワザマエ(6):6(+2d)   ジツ(3):0
 体力:3   精神力:6   脚力:3   イニシアチブ:6   回避ダイス:6

サイバネ:▶生体LAN端子(ニューロンの判定に+1d。ハッキング時更に+2d)   ▶サイバネアイ(ワザマエの判定に+2d)

スキル:シャープシューター

所持品:〔近接武器〕(素手)⇔(素手)   〔遠隔武器〕LAN直結型ハンドガン⇔(スリケン)
〔頭部〕(生成メンポ)   〔胴体〕(生成ニンジャ装束)   〔レリック〕(無し)
〔消耗品〕(無し)
〔その他」万札5
『ピアシングダイヴァー(Piercing diver)』

能力値:カラテ(6):4   ニューロン(6):4   ワザマエ(6):6   ジツ(3):0
 体力:4   精神力:4   脚力:3(4)   イニシアチブ:4   回避ダイス:6(7)

サイバネ:▶ヒキャク(脚力+1、回避ダイス+1)[▷ブースターカラテユニット(近接攻撃ダイス+1)]

スキル:トライアングル・リープキック

所持品:(素手)⇔(素手)   〔遠隔武器〕(スリケン)⇔(スリケン)
〔頭部〕(生成メンポ)   〔胴体〕(生成ニンジャ装束)   〔レリック〕(無し)
〔消耗品〕(無し)
〔その他」万札5
『トラフィックサウルス(Traffic saurus)』

能力値:カラテ(6):6   ニューロン(6):3   ワザマエ(6):4   ジツ(3):2(ヘンゲヨーカイ・ジツ)
 体力:6   精神力:3   脚力:3   イニシアチブ:3   回避ダイス:6

スキル:戦闘スタイル:回転斬撃

所持品:〔近接武器〕道路標識(ノダチ相当)⇔(同左)   〔遠隔武器〕(スリケン)⇔(スリケン)
〔頭部〕(生成メンポ)   〔胴体〕(生成ニンジャ装束)   〔レリック〕(無し)
〔消耗品〕(無し)
〔その他」万札5

NM 今回は主にスキルを重視して、今の段階で君らがあまりやらなさそうな事を盛り込んでニンジャを作成した。
 成長の壁を除去していない状態で習得出来るスキルの中から使い勝手の良いスキルを選んで、それを活かす様にその他のデータを組んでいる。

プレイヤーB スキル習得条件の兼ね合いだろうけど、能力値が高いな。回避ダイスは全員6以上かよ。

NM 必須以外の能力は抑えめにしてバランスを取ったつもりではあるけどね。

プレイヤーC 時間差で銃を連射する奴がいるしダメージの高いスキルを使ってくるし。ヤベエ奴しかいねえ……。

NM お前が言うな。


NM マップはこれ。全部で9×9の広さで、真ん中に2本の柱が立っている。
 柱は床から天井まであるから、連続側転でも通過出来ないし射線も通らないよ。

プレイヤーA トライアングル・リープキックに使う為に設置したんだな。こちらとしては、LAN直結ハンドガンの銃撃を凌ぐのに使いたい所だ。

NM まあ、まだまだ慣れないし、お互いに戦術をゆっくり考えながらの進行になるだろうね。
 さて、君らの初期位置は一番下の真ん中3マスだ。PCを配置してくれ。

プレイヤーB 出来た。これで準備オッケーか?

NM うん。じゃあ、始めようか。宜しくお願いします。

プレイヤーA プレイヤーB プレイヤーC 宜しくお願いします。



 ヤクザ事務所のホール。奥の扉を背にして、3人のヤクザニンジャが外へと続く正面出入り口を睨み据える。
 殺意の籠ったその視線の先には、正面入り口を背に立ち並ぶ、同じく3人のヤクザニンジャ。

「ソウカイヤのサンシタニンジャ共が……」
 奥の側のニンジャの内、真ん中に立つニンジャが、地獄からの唸り声めいた低い声音で吐き捨て、重々しくアイサツの動作を取る。
「ドーモ、ピジョンズビーンです」
 仕立ての良いヤクザスーツ。堂々たるヤクザの威風が漂う。
 そのこめかみからはLANケーブルが伸び、スーツの懐へと潜り込んでいた。

「ドーモ、トラフィックサウルスです」
 続いて、ピジョンズビーンの左隣。鱗状の装束を纏ったニンジャがアイサツをした。
 その肩に担がれた巨大な金属棒……。ナムサン! それは根元から折り取られた道路標識だ!
「GRRRR! ぶっ潰されてえか! 交通安全!」
 角を赤黒く汚した『一時停止』を突き付け、トラフィックサウルスは威嚇した。

「ドーモ、ピアシングダイヴァーです」
 最後に、その反対側。白い武道着を模した装束のニンジャがアイサツをした。
 細身の上半身に対し、脚部サイバネである『ヒキャク』の重厚なフォルムが強く印象に残る。
「雁首揃えてノコノコと……。何しに来やがったッコラー!」
 ピアシングダイヴァーは、甲高く恫喝の声を上げた。

「ドーモ、ドヤスナックルです」
「ドーモ、サルファーヘッドです」
 剣呑な出迎えを受けた出入り口側のニンジャ達。
 真ん中に立つニンジャは淡々と、その左隣に立つニンジャは嘲笑を浮かべながらアイサツした。

 そして、最後に右側に立つニンジャが、装束の懐から手を引き抜き、アイサツする。
「ドーモ、バグズガズラーです。何しに来たかってえ?」

 その手に握られていたもの……。おお、それは。季節のヤクザフラワーを束ねたブーケだ。

「ガハハ! カチコミに来たんだよお!」
 哄笑を上げて腕を振り上げるバグズガズラー。
 ブーケはバグズガズラーの手を離れ、ヤクザフラワーを撒き散らしながら放物線を描く。

 そして、空になった包み紙が床に触れた、その瞬間。

 ニンジャのイクサが始まる!
 


NM 行動順は、ピジョンズビーン→ドヤスナックル→バグズガズラー→ピアシングダイヴァー→サルファーヘッド→トラフィックサウルスだね。
 まずはピジョンズビーンから。2マス前に出て《E−3》に移動。『LAN直結ハンドガン』で射撃だ。んー……。まずはドヤスナックルとバグズガズラーに撃とう。

プレイヤーA→ドヤスナックル 1人に『時間差』で撃って殺しには来なかったか。

NM 折角『マルチターゲット』もあるんだ。色々やってみなきゃね。
 ワザマエ判定のダイスは8。4つずつで良いか。『攻撃専念』でドヤスナックルに[E:1346]3個成功。バグズガズラーに[E:1366]3個成功だ。

※『攻撃集中』と『精神集中』は、それぞれ『攻撃専念』と『精神力成功』に名称が変更されました。どうやら『集中』の単語が被るのが紛らわしいと判断された様です。

プレイヤーC→バグズガズラー 移動しても『攻撃専念』が出来る『シャープシューター』のスキルは厄介だな。ダイス3つで回避するぜ。[N:225]成功だ。

ドヤスナックル うーん……。3つ使うと後が厳しい。ちょっと危ないが2つで[N:16]ふう、避けた。
 次は俺か。『連続側転』[N:11136]成功。《A−6》まで移動してピアシングダイヴァーとトラフィックサウルスにカラテミサイル。

プレイヤーB→サルファーヘッド セッション3回目でやっとニンジャにカラテミサイルを撃ったな。

ドヤスナックル お前もまだクローンヤクザしか燃やしてないだろ。
 まあそれはともかく。ジツの判定をするぞ。[H:122336]出目が危なっかしいけど成功。

NM ふむ。早くも接近戦に入りそうだし、出来ればケチりたいが……。
 ピアシングダイヴァーは3つで[N:146]回避。トラフィックサウルスも3つで[N:345]これも回避だ。

ドヤスナックル 回避ダイス7のピアシングダイヴァーにとって、ダイス3個は確かに『ケチってる』部類だな。
 回避判定の回数を増やせばしくじる事もあるかと思ったが、そんな都合良くはないか。

「ワドルナッケングラー!」
 ピジョンズビーンはスーツの懐からLANケーブルに接続された拳銃を引き抜き、熟練の歩法で上体を揺らさず滑る様に前進した。
 生体LAN端子を介し一瞬で照準を定め、サイバネアイの視界にレティクルが光る。

 BLAMBLAM!

 立て続けに2つの銃声。ドヤスナックルは側転して銃撃を回避し、そのまま横方向へ跳躍! 同じく回避行動を取るバグズガズラーを視界の端に収めると、空中で自らの右拳を左掌に打ち付けた。
 着地と同時に腰を落とし、カラテを込めた正拳突き!
「ドヤッゾラー!」
 真っ直ぐに突き込まれた拳から、2条のカラテミサイル! 後ろに控えるニンジャ達を穿つべく、放たれる。
「ヒョウ!」「GRR!」
 ピアシングダイヴァーは身を沈め、トラフィックサウルスは横に飛び退き、これを回避。それぞれ、後ろの壁を抉るに留めた。

バグズガズラー 次は俺の番か……。『連続側転』してカラテが届くにいるのはピジョンズビーンだけか。スリケンを投げるか……?

ドヤスナックル こっちかそっちにトライアングル・リープキックが飛んでくるから、次で隣接出来る様に前には出て来てくれ。

バグズガズラー そうだなあ。《D−4》に移動してピジョンズビーンにカラテだ。まず『連続側転』は[N:33566]成功。カラテが[H:124556]3個成功だぜ。

NM 出目が良いなあ。『連続側転』からのカラテをそこまで見事に成功させるか。
 あとにサルファーヘッドが控えているが……。まあ3つで行くか。[N:134]恐っ!何とか避けた。

サルファーヘッド 時間差で2連射して来るピジョンズビーンにぶち当てれば、だいぶこっち有利になったんだがな。

NM 1ターンで形勢を決められるのは嫌だな。さて、次はピアシングダイヴァーが『連続側転』で《B−5》に移動。ドヤスナックルに『トライアングル・リープキック』を繰り出す。
 行くぞ。『連続側転』は[N:113446]成功。スキルのお陰で『連続側転』の修正は無いからカラテの目標値は4のままだ。[N:24666]4個成功でサツバツ!

ドヤスナックル ヤベエもんが来たな。回避ダイス1個で『精神力成功』。もう精神力が残り3かよ。

サルファーヘッド ゴリゴリ削れてんなあ。あんまりのんびり戦いたくはねえな。

「ヒイィーヤッハアァー!」
 床に伏せたピアシングダイヴァーは素早いブレイクダンスを経て垂直に跳躍! 踏みつける様に壁を蹴り、流麗なアーチを描いてドヤスナックルに襲い掛かる。
「イヤーッ! シニサラセー!」
 オーバーヘッドキックの体勢を取るピアシングダイヴァー。その爪先から、鋭い金属光!
「チイーッ!」
 ドヤスナックルは横に倒れこむ様にそれを回避。ピアシングダイヴァーのヒキャクに仕込まれたトー・ブレードが、顔のすぐ横を通り過ぎて行く。

「ヒーヒヒー! 次はブチ抜くぜえー!」
 デスサイズめいた蹴り下ろしを放ち、床に着地したピアシングダイヴァー。その不快な嘲笑を、ドヤスナックルは無感動な仏頂面で睨み返した。

サルファーヘッド さて、俺の番だが……。回避ダイスが少ないのはピジョンズビーンの方か。じゃあ、《E−4》に『連続側転』。武器があるから目標値5だが[H:33456]成功。
 ピジョンズビーンに『フェイント』で攻撃だ。目標値6、出るか……?[UH:2446]よし! 1個成功!

※近接武器の戦闘スタイルの呼称は、以下の様にプラグイン記載の略称を用います。

『マシンめいた精密攻撃』→『精密攻撃』
『強烈なイアイドー斬撃』→『強攻撃』
『油断ならぬ防御的イアイドー』→『防御構え』
『フェイント斬撃』→『フェイント』
 
NM 回避ダイスは残り2つか。大丈夫かな? [N:16]おっ、1個成功。カウンターカラテにはならなかったが普通に避けた。

サルファーヘッド んー。やっぱり3回仕掛けないとダメージは出ねえか。

NM さて、最後にトラフィックサウルスだな。まだヘンゲヨーカイ・ジツは使わない。通常移動で《F−4》に移動。道路標識を振りかざし、サルファーヘッドを攻撃だ。

ドヤスナックル 大型武器での攻撃か。『連続攻撃』が-1になるんだったか。

NM そうだよ。トラフィックサウルスには『連続攻撃』が無いから、カラテのダイスが半分になって目標値が6になるペナルティがある。

サルファーヘッド そんなのやってられねえからこっちはフランベルジュを短くしたんだ。

NM ダイス3つで目標値6。厳しいがいっちょやってみるか。[UH:345]駄目だった。

「イヤーッ!」「SHHH!」
「イヤーッ!」
 バイオハエジゴクを振りかざし、ピジョンズビーンを襲撃するバグズガズラー。その後ろから、バスタードフランベルジュを構えたサルファーヘッドが続く。
「ドグサレッガー!」
 ピジョンズビーンは牙を剥くバイオハエジゴクをブリッジ回避。その勢いでバスタードフランベルジュを蹴り付け、太刀筋を逸らした。
 攻撃を止められたサルファーヘッドに猛進するのは、トラフィックサウルス!
「GRRR! 交通安全!」
 道路標識を振り上げ、シャウトと共に振り下ろす!
 だが、目測を誤った標識は空を切り、横に張り出した『駐車禁止』が空しく床を砕いた。

NM これで第1ターンが終わりだね。

バグズガズラー ニンジャが6人もいると、流石に1ターンが長いぜ。




NM さて、第2ターン。まずピジョンズビーンは、っと……。1マス下がればドヤスナックルに射線が通るな。
《E−2》に移動してドヤスナックルに時間差の2連射だ。勿論、攻撃専念でな。[E:3456][E:1236]両方成功。

ドヤスナックル ダイス4つで目標値3を外すわけ無いか。さて、『連続側転』の後だから回避ダイスは7つ。
 ……よし、2つずつで避ける! [N:46][N:55]よーっし。避けた。

NM 75%で回避出来るから分は悪くないとは言え、よくやるなあ。
 じゃあ次、ドヤスナックルはどうする?

ドヤスナックル まずこのターンで誰を落とすか、だよな。……まあ、普通に考えればピジョンズビーンか。

サルファーヘッド 毎ターン時間差で2連射されるのはしんどいからな。あれがある限り、俺らは『連続側転』をやめられそうにない。

バグズガズラー 体力も一番低いしなあ。攻撃力が高くて脆いユニットは優先的に潰すのが定石ってもんだ。

ドヤスナックル オッケー。じゃあ、『連続側転』で《A−1》まで移動。[N:12455]成功。
 それからカラテミサイル……。ピジョンズビーンに2で良いかな?

サルファーヘッド 初撃で当てるのは期待薄だし、どっか回避させとけば?

ドヤスナックル それもそうか。ピジョンズビーンとピアシングダイヴァーに。[H:123456]凄いな。6個で全部の目が出た。判定は普通に成功。

NM ピジョンズビーンは3回の攻撃を避けるとして、回避ダイスは2、2、2……。いや、フェイントを考えると2、2、1か。
 バグズガズラーの攻撃は絶対喰らいたくない。ここを1個で回避! [N:4]よーし避けた! で、ピアシングダイヴァーは5個使って[N:22345]こっちは無難に回避だ。

サルファーヘッド マジかよ……。悪い、ダメージ2でプレッシャーをかけるべきだったな。ナメられちまった。

ドヤスナックル まあ結果論だろ。油断した結果命中すれば儲けものだった訳だしな。

バグズガズラー なったものは仕方ねえ。どんどんぶん殴って行くぜ。《D−2》に移動してピジョンズビーンにカラテだ。[N:112455]3個成功。

NM 来たな。ここで温存しておいた回避ダイスを使って……。[N:233]失敗だと!?

ドヤスナックル あはははは! 折角の綱渡りが台無しだな!

 BLAMBLAM!
 ピジョンズビーンの銃撃を回避し、ドヤスナックルは大きく飛び退く。そして、ピアシングダイヴァーを見据え、正拳を放った。
「ズッゾオラー!」
 カラテミサイル! しかしピアシングダイヴァーは事も無げに回避し、嘲笑する。
「ヒーハハー! 逃げ回るだけの腰抜けかあ!? 追いかけっこなら負けねえぜえ!」
 跳躍体勢を取るピアシングダイヴァー。ドヤスナックルはそれを冷淡に眺め、言い放つ。

「お前なんか相手にしてないんだよ、今はな」

 その直後。
「グワーッ!」
 ピジョンズビーンの絶叫!
「何ィ!?」
 様子を伺ったピアシングダイヴァーの視界の端に移ったもの。それはバイオハエジゴクの牙に捕らえられ、噛み裂かれるピジョンズビーンの姿!

 ゴウランガ! ドヤスナックルはピアシングダイヴァーと相対しながら、ピジョンズビーンにもカラテミサイルを放ったのだ。
 ピジョンズビーンはそれによって態勢を崩し、バグズガズラーの凶悪な一撃を喰らう!

NM んんーっ! 一番喰らいたくない攻撃が……! ピジョンズビーンに2ダメージ。体力があと1だ……!

サルファーヘッド これで、俺がトドメを刺せるかどうか、か。先にピアシングダイヴァーの方を済ませちゃってくれよ。

NM んー。こんな状況だが、標的は回避ダイスを削ったドヤスナックルしか有り得ないか。
《B−2》に移動して『トライアングル・リープキック』。まず連続側転が[N:123445]成功で攻撃も[N:13356]成功。

ドヤスナックル 回避ダイスはあと3。トラフィックサウルスからスリケンが飛んでくる可能性はあるんだよな……。
 2個で避けるか! [N:33]駄目だった……! 2ダメージ。体力はあと3あるけど、充分に即死圏内だよな。

サルファーヘッド 体力3だったピジョンズビーンが今まさに瀕死だからな。

「どうした? 来いよ。チャカの援護が無いお前なんか、物の数でもない」
 無感動な仏頂面で手招きするドヤスナックル。
「ザッケンナ……ザッケンナコラー!」
 ピアシングダイヴァーは激高し、跳躍して壁を蹴り付け、ドヤスナックルに飛び掛かった。
 無駄の無いフォームで運動エネルギーの全てを乗せたロケットキック! ドヤスナックルの肩口に、ピアシングダイヴァーのトー・ブレードが突き刺さる!
「グワーッ!」
 ドヤスナックルは絶叫! 負傷しながらも体勢を立て直し、改めてピアシングダイヴァーと相対する。

 チームメンバーの様子を見ながらのイクサはそろそろ限界だ。援護は功を奏し、自分のイクサに集中する段階に来ている。
「アッコラー! ヤッチャラジャレッケラー!」
 ドヤスナックルは自らを鼓舞し、獰猛な殺気と共にカラテを構え直した。

サルファーヘッド こりゃマジでトドメを刺さなきゃ拙いぞ。《E−3》に……。

バグズガズラー いや、トラフィックサウルスの隣接からは離れとけ。

サルファーヘッド あ、そうか。じゃあ《F−2》まで移動して『フェイント』。[H:2445]1個成功か。まあカウンターカラテは来ないから良いや。

NM 残りダイス1個で回避か……。[N:2]あーっ! ピジョンズビーンに1ダメージ……。爆発四散だ。

バグズガズラー やったぜ! これでだいぶ楽になるなあ。

「ヌウゥーッ!」
 ピジョンズビーンは死力を尽くし、バイオハエジゴクの捕虫葉から逃れた。そして身体を向けた先、そこには刺突の体勢を取って迫るサルファーヘッドの姿がある。
 腕を振り上げるピジョンズビーン。銃把でバスタードフランベルジュを叩き落し、攻撃を避ける動きだ。
 サルファーヘッドはその姿を見やり……メンポの下で口の端を嘲笑に歪めた。

「外法イアイド、ヤンマ・ダマシ! イヤーッ!」
 ゴウランガ! バスタードフランベルジュの剣先が高速回転し、ピジョンズビーンを惑わせる!
 刺突を阻む手は空を切り、波打つ刃の剣身が、胸板から背中へと貫通!
「バカナー!?」
 ピジョンズビーンは仰け反り、後退。その身を貫くバスタードフランベルジュの剣身が、抜ける。

「アバーッ!」
 ピジョンズビーンの胸と背からロケットランチャーめいて鮮血が噴き出し、全身痙攣!
 その身体は力を失い、床へと崩れ落ちた。

「サヨナラ!」
 ビジョンズビーンは爆発四散!
 
NM こうまで早く崩れるとは。さて、トラフィックサウルスはヘンゲヨーカイ・ジツを発動。
 ピジョンズビーンが立っていた《E−2》に入り込んで、『回転斬撃』を振るう。
 ちなみに『連続攻撃』は無効だから、『連続攻撃−1』も無いぞ。[UH:111244666]成功。サツバツが無いのが残念だ。

※この当時のルールでは、『回転斬撃』の基本目標値は6です。

サルファーヘッド 目標値6の判定を、ヘンゲヨーカイで無理やり安定させるとは恐れ入るぜ。[N:13456]回避。

バグズガズラー こっちも[N:144556]回避だ。これで第2ターンも終了。戦況がこっちに傾いたってもんだなあ。

「GRRR! ピジョンズビーン=サン……! てめえ許さねえ!」
 怒り狂い呻り声をあげるトラフィックサウルス。その身体が不気味に蠢き、おぞましい脈動を始めた。
 歪に肥大化していく全身。ニンジャ装束が皮膚と融合し、体表を覆う鱗を形成する。

「AAAAAAARGH! 交通安全!」
 轟く咆哮。トラフィックサウルスは、自らの姿を巨大な爬虫人へと変化させた。

NM 出し惜しみせずに最初からヘンゲしておくべきだったかなあ。まあ良いや。第3ターンに行こうか。




NM ピジョンズビーンが爆発四散してしまったから、最初はドヤスナックルか。どうぞ。

ドヤスナックル 折角隣接しているし、『攻撃専念』してピアシングダイヴァーに『滅多打ち』で攻撃。やっと生身で殴る事が出来る。
 ダイスは、3個と2個で行くか。[N:13][N:116]出目が悪過ぎる……! 失敗と1個成功。

NM うーん。集中攻撃も考えられるし、無難に3つで、[N:456]充分だ。3個成功でカウンターカラテ。

ドヤスナックル 3つで[N:245]避けた。こっちの方がコストの支払いを強いられた形になったな……。

バグズガズラー 次は俺。……じゃあ、ドヤスナックルの方に加勢するぜ。《C−3》に移動。ピアシングダイヴァーにカラテ[N:234444]4個成功。

NM それも3つで回避だ。[N:125]1個成功で回避。

「AARGH! AARGH! 交通安全!」
 トラフィックサウルスは盛んに吼え猛り、道路標識をジャイアントスイングめいて振り回しながら接近。サルファーヘッドとバグズガズラーを巻き込み、殺傷を試みる。
「こっちは俺が持っとく。向こうを片付けて来てくれよ。バグズガズラー=サン」
「そうかい? じゃあ、ちょっと遊んで来るぜえ、サルファーヘッド=サン!」
 両者は共に跳躍して回避し、意思疎通。サルファーヘッドは着地して踏み止まり、バグズガズラーはそのまま後退してこの場を去る。

「さてさて……。あんまり長い事こんなデカブツとやり合いたくねえからな。頼むぜ。フヘヘ」
 サルファーヘッドは不気味な薄ら笑いを浮かべ、トラフィックサウルスと対峙した。

NM ピアシングダイヴァーの手番。言うまでも無く『トライアングル・リープキック』だ。
『連続側転』は[N:134566]成功で、攻撃が[N:11245]ちょっと調子悪いな。2個成功。

ドヤスナックル えーっと。前ターンに『連続側転』して回避ダイスが7個。『滅多打ち』で1個減って、さっき3つ使ったからあと3個か。
 念のため2個で避けるか。[N:56]オッケー避けた。

NM 膠着状態だな。サルファーヘッドはどうする?

サルファーヘッド 攻撃を喰らうとヤバイからな。ここは『防御構え』でトラフィックサウルスを攻撃しておくぜ。

「頑丈さが取り柄のデカブツトカゲ野郎か。そういう奴とのイクサのやり方ってのは、ちゃんとあるんだぜ?」
 サルファーヘッドは左手を引き、バスタードフランベルジュを自身の側に引き寄せた。
 そして……。ブレーサーに覆われた右手で、その剣身の中ほどを、握り締める!

「イヤーッ! イィーヤヤーッ!」
 サルファーヘッドは右手でバスタードフランベルジュの剣先をタント・ダガーめいて精密に操り、ワン・インチの接近戦を挑んだ!
 長剣を短く持ち、防御態勢を取りながら急所を執拗に狙うイアイド戦法、ハーフ・ソードだ!

サルファーヘッド 攻撃の方は失敗した方が安全なんだが……。[N:26]一番駄目な奴じゃないか……。1個成功。

NM ヘンゲヨーカイ中のトラフィックサウルスは回避ダイスが9あるからな。7個使って[N:1222344]思ったより出目が悪いがカウンターカラテだ。

サルファーヘッド『防御構え』の効果はもう有効か?

NM 有効だよ。

サルファーヘッド じゃあ目標値3か。2個で[E:34]回避。

NM 了解。最後にトラフィックサウルス。ドヤスナックルにスリケンでも良いんだが……。折角だし、ヘンゲヨーカイ中の通常攻撃もしてみたいんだよね。
 サルファーヘッドに『攻撃専念』して通常攻撃[H:1345]1個成功。

サルファーヘッド 残りの3個を使って[E:136]2個成功でカウンターカラテだ。

NM こちらも残りの2個で回避。[N:66]6ゾロか! 攻撃のときに出ていればサツバツだったのに。
 まあ良いや。取り敢えず、これで第3ターンが終了だな。




NM さて……。現在、2対1と1対1で分かれた戦況。このままだと攻撃がなかなか当たらなそうだね。
 各々のニンジャの戦いぶりは大体見る事が出来たし、巻いて行こうか。アトモスフィアを上げて良いかな?

ドヤスナックル 賛成。じっくり戦う事は充分に出来たからな。

サルファーヘッド 異議無し。

バグズガズラー 俺も良いぜ。テンポを上げて行こうじゃねえの。

NM オッケー。アトモスフィアをハードに上げるよ。近接攻撃の回避が、基本的に目標値5になる。

ドヤスナックル じゃあ俺からだ。その場でピアシングダイヴァーに『攻撃専念』して『滅多打ち』。[N:34][N:445]1個成功と3個成功だ。

NM さて、どうするか。集中攻撃を喰らえば攻撃回数は4回。回避ダイスはフェイントを引いて8個。2、2、2、2では避け切れないだろうなあ。
 ……。よし、1個成功の奴に3つ。3個成功の分は避けない! [H:456]よーし、2個成功。1ダメージ喰らって、カウンターカラテだ。

ドヤスナックル 目論見通りの出目を出すとは大したもんだな。3個使って回避。[H:114]失敗か……! 1ダメージだよな?

NM スキルは発動してないからね。

サルファーヘッド 残り体力2か……。拙いな。ドヤスナックルがいよいよ危険域じゃねえか。

「ドヤシャゲッゾラー!」
「グワーッ!」
 ドヤスナックルのラッシュ攻撃がピアシングダイヴァーの胴体に叩き込まれる!
「シネッコラー!」
「グワーッ!」
 ピアシングダイヴァーのケリ・キックがドヤスナックルの大腿部を切り裂く!

「アッコラー! ぶち割ってやるぜエーッ!」
 地道な格闘戦に焦れて痺れを切らせるピアシングダイヴァー。ドヤスナックルに対して必殺の空中技を見舞うべく、一旦飛び退いて間合いを空ける。
 しかし。
「SHHH!」
 バイオハエジゴクを振りかざして襲い掛かるバグズガズラー。ピアシングダイヴァーは、まずその攻撃に対処する必要があった。

バグズガズラー ……確認するけどよ、『突撃』って、真っ直ぐ2マス動きさえすれば、別にその方向に敵がいなくても良いんだよな?

NM うん? ……そうだね。移動先で敵に隣接していれば、問題無く発動するよ。

バグズガズラー オッケー。『突撃』で《A−3》に移動。ピアシングダイヴァーにカラテだ。

NM あーそっか。2マス動いても隣接範囲から出てないから、そういう事も出来るな。

ドヤスナックル 殴り合いの真っ最中に『突撃』か。でも危険じゃないかそれ? 回避出来なくなるし、集中攻撃されるぞ?

バグズガズラー それが主な目的なんだよ。こっちは体力がまるまる7残っているぜ。どっちを狙うか、見ものじゃねえの。

サルファーヘッド 隙を晒してターゲットを分散させる作戦か。よくやるぜ。

NM 瀕死で回避ダイスも残り少ないドヤスナックル。頑丈だけど回避不能なバグズガズラー。……んー、確かに迷う。
 っと、その前に攻撃の判定をしてくれ。こっちの手番が来てから考えるから。

バグズガズラー あいよ。[N:234446]4個成功だな。

NM ダメージを喰らってダイスを浮かしたからな。ここは3個で回避だ。[H:122]……アアアーッ!

ドヤスナックル バグズガズラーのバイオサイバネ腕に突撃が乗って合計3ダメージだが。ピアシングダイヴァーの体力は……。

サルファーヘッド さっきドヤスナックルが1撃喰らわせて、3だったな。

NM ピアシングダイヴァーは一気に体力が0になって、爆発四散だ。こんな所で回避の出目が……。

バグズガズラー 引き受けるつもりの攻撃が無くなっちまったぜ。

「ミテンゾコラー!」「SHHH!」
 猛進するバグズガズラー。止まる事を考えぬその体勢は、バイオハエジゴクを突き出して身体ごとぶつかる構えだ!
「ハァン!? そんなん通じるかよ! 速さが足りてねえぜえ!」
 ピアシングダイヴァーの指摘は正しかった。
 元から格闘の間合いにあったバグズガズラーが駆け出しても、その距離は短い。加速の足りない突撃など、容易にいなしてしまえる。

 通常であれば。

「ムウオオオオオオオオ!」
 バグズガズラーは突撃と共に、高速回転! 加速の乗ったバイオハエジゴクと共に、ピアシングダイヴァーに迫る!
「ナアァア!?」
 予想外の加速と勢いに驚愕するピアシングダイヴァー。

『桶のタガは真っ直ぐ伸ばすと実際長い』
 ミヤモト・マサシの諺にある様に、回転力を加える事によって、短い助走を補う事が出来るのだ!

「SHHH!」
 ほぼ垂直に近い角度で開かれたバイオハエジゴク。
 その内部に密に生えた棘が、ピアシングダイヴァーの視界を覆う。何と醜悪な光景であろうか!

「マスキプラー・ツムジ・ウチ! イヤーッ!」
「アバーッ!」
 上半身を圧し潰され、血飛沫を上げるピアシングダイヴァー。バグズガズラーはそのまま、その身体を力尽くで床へと叩き付けた!

「サヨナラ!」
 ピアシングダイヴァーは爆発四散。

「ガハハ! ざまあねえなあ!」
 バグズガズラーは残虐な哄笑を上げ、己の殺戮に酔った。

サルファーヘッド さて、俺の番。『連続側転』で《B−2》に移動。[H:24456]成功。ここを塞いでおけば、ドヤスナックルとバグズガズラーを同時に攻撃するのが難しいだろう?

NM んー。確かに、大型武器を持ってる奴で『連続側転』したくないもんな。

サルファーヘッド まあ、離れると俺も『防御構え』が出来なくなるのがネックだが、ひとまずスリケン。[UH:15666]6が3つとか。イアイドでこんな目を出したいぜ。

NM それなら……。9個全部使って回避だ。[H:112335555]成功。そのままトラフィックサウルスの手番だ。

バグズガズラー カウンターカラテを全く考えてねえ避け方だ。俺に攻撃か?

サルファーヘッド 俺とドヤスナックルに回転斬撃かもな。どっちにしても、ヘンゲヨーカイ・ジツを忘れるなよ?

NM おっとそうか。精神力を1消費してヘンゲヨーカイ・ジツの維持。精神力は残り1になった。
 そしてさっきの答えだが、正解はバグズガズラーだ! 《B−4》に移動してバグズガズラーに通常攻撃。

ドヤスナックル 安定の回転斬撃じゃなくて、ダメージが出てサツバツのある方か。殺しに来てんなあ。

NM 判定は[UH:4556]んー、サツバツは無しか。まあ良いや。1個成功で、回避不能のバグズガズラーに3ダメージが入るぞ。

バグズガズラー 覚悟はしてたが強烈な攻撃だぜ。まあ、まだまだ体力は4ある。こんくらい余裕余裕。

NM これで第4ターン終了。こちらの残りニンジャは1体となって、いよいよ仕上げの段階って所かな。




NM さあ、第5ターン。トラフィックサウルスの体力は丸ごと残っていて6だ。
 こっちの行動は最後だから、どんどん打って来い。

サルファーヘッド 向こうは大型武器を持ってて『連続側転』がし難いんだから、散らばってスリケンを投げまくるって手もあるよな。

ドヤスナックル それもアリだな。でもまあ、折角のハードアトモスフィアだ。まどろっこしい真似はやめて、囲んでぶん殴ろうぜ。

ダイジェスト:第5ターン

ドヤスナックル:『連続側転』[N:12334]成功。《B−5》に移動。トラフィックサウルスにカラテ。[H:22334]失敗。
バグズガズラー:『連続側転』[N:55555]成功。《C−3》に移動。トラフィックサウルスにカラテ。[H:244456]2個成功。トラフィックサウルスは回避[H:3446]成功。
サルファーヘッド:『連続側転』[H:11346]成功。《C−1》に移動。トラフィックサウルスに『防御構え』[H:23]失敗。
トラフィックサウルス:その場で『回転斬撃』[UH:134444466]成功。
 ドヤスナックル回避[H:14556]成功。サルファーヘッド回避[N:1115566]成功。バグズガズラー回避[H:111345]成功。

サルファーヘッド まずは全員で『連続側転』して位置取りだな。

ドヤスナックル ついでで攻撃しても失敗ばかりか。成功すれば、結構当たりそうな感じはするが。

バグズガズラー なあに、このターンは準備。こっからが本番だろお?


ダイジェスト:第6ターン

ドヤスナックル:その場で『攻撃専念』して『滅多打ち』[N:16]1個成功[N:155]2個成功。トラフィックサウルスは回避[H:355]成功(カウンターカラテ)[H:16]成功。
 ドヤスナックルは回避[H:35]成功。
バグズガズラー:その場で『攻撃専念』してカラテ[E:244556]5個成功。トラフィックサウルスは回避[H:13]失敗。2ダメージ。
サルファーヘッド:その場で『攻撃専念』して『フェイント』[N:2456]3個成功。トラフィックサウルスは回避[H:4]失敗。1ダメージ。
トラフィックサウルス:精神力を消費してヘンゲヨーカイ・ジツ維持。その場で『回転斬撃』[UH:124455556]成功。
 ドヤスナックル回避[H:2456]成功。サルファーヘッド回避[N:1234556]成功。バグズガズラー回避[H:112455]成功。

サルファーヘッド んー。『滅多打ち』は結構危ないな。ただでさえ回避ダイスが減るのに、カウンターカラテまで来たらその内喰らっちまうぜ。

ドヤスナックル とは言っても、向こうの回避ダイスを減らさなきゃイクサが進まないしな。

NM トラフィックサウルスは精神力を消費して0だ。第8ターンの手番でジツが切れてしまう。

バグズガズラー 体力6の内3ダメージ与えてあと半分だろ? それまでに決めてやろうぜ。



ドヤスナックル じゃあ第7ターン。俺の手番だ。『攻撃専念』して『滅多打ち』。[N:245][N:66]おっ、2撃目の方はサツバツだ。

NM ん? いや、『滅多打ち』ではサツバツは起こらないよ。

ドヤスナックル あっ、そうだった。どっちも普通の2個成功になるのか。ちょっと勿体無い気分だ。

サルファーヘッド まあ、何にしても両方成功してんだ。カウンターカラテもされなさそうだし、悪い結果じゃないだろ。

ドヤスナックル 確かに、何かしらやらかすよりはマシか。さて、回避はどうする?

NM 難しい所だな。2個ずつだと両方喰らう危険性が高いが、3個ずつ使うと後が続かない。
 となると、中途半端な感じだが2個と3個で避けるか。[H:44][H:125]んー。まあ良いか。片方が当たって1ダメージ。残り体力は2になる。

バグズガズラー 俺の攻撃が決まれば終わりだな? 『攻撃専念』してカラテ。[E:122556]3個成功。

NM 回避ダイスはあと4。2個しか使えないか。[H:56]よーっし回避。
 回避ダイスは『フェイント』で削られるだろうけど、仮に喰らったとして1ダメージ。次のターンまで繋げられる。

サルファーヘッド ……いや、このターンで決めてやる。『攻撃専念』して『強攻撃』するぜ。

ドヤスナックル お、思い切ったな。まあ、1残すのも2残すのもそんなに変わらないか。

NM 確実に削ってくるスタンスだと思っていたが、そう来るか。ダイスロールどうぞ。

サルファーヘッド ダイスは半分で2個。行くぜ。[E:55]2個成功。ひとまずカウンターカラテは無しだ。

NM 回避は[H:14]失敗か! ……となると、トラフィックサウルスは2ダメージを受ける。体力が0になって爆発四散だ。

「GRRR……! 交通渋滞!」
 ドヤスナックルとバグズガズラーの猛攻に、トラフィックサウルスは長大な道路標識を持て余し、負傷を重ねる。
 ヘンゲヨーカイ・ジツが精神を苛み、心身共に限界が近付いていた。

「フヘヘ。キツそうじゃねえか。ボチボチ一気に決めてやるよ!」
 サルファーヘッドは不気味な薄ら笑いを浮かべ、ハーフ・ソードに構えたバスタードフランベルジュを掲げた。

 剣身の中ほどを右手で握ったまま、左手を離し……。切っ先の近くを握り締める!

「イヤーッ!」
 ゴウランガ! サルファーヘッドはバスタードフランベルジュを逆向きに持ち、トラフィックサウルスに向けて振り放った!
 三日月形をしたシンプルな形の剣の鍔。その尖った先端が、トラフィックサウルスの側頭部に、突き刺さる!

 剣の刃を握り鍔を以て強烈な打撃を加えるイアイド戦法、モードシュラッグだ!

「ARRRRRRGH! 交通事故!」
 トラフィックサウルスはこめかみから血を流し、全身を反り返らせて絶叫!
 その身体は力を失い、道路標識の重みに引っ張られる様に、床へと倒れこんだ。

「サヨナラ!」
 トラフィックサウルスは爆発四散。本来の姿に戻る機会は、訪れなかった。

NM 君達は敵を全て排除した。戦闘終了、そしてシナリオクリアだ。
 それじゃあ、後処理に入ろう。



NM まず報酬だけど、1人頭万札10。それに事務所からの略奪品だ。トレジャーを振ってくれ。コモンで4回、アンコモンで2回。

ドヤスナックル→プレイヤーA まずコモンが[4][2][5][6]万札5とトロ粉末。
 アンコモンが[5][5]両方アイテムか。[2][5]『ウィルス入りフロッピー』と『マキモノ・オブ・シークレット・ニンジャアーツ』だな。

バグズガズラー→プレイヤーC 取り敢えず現金だけ分けちまうか。サルファーヘッドが2人倒して万札10、俺が1人で万札5。で、後は山分けで。

ドヤスナックル 万札13
サルファーヘッド 万札22
バグズガズラー 万札17

トロ粉末
ウィルス入りフロッピー
マキモノ・オブ・シークレット・ニンジャアーツ

サルファーヘッド→プレイヤーB 俺かドヤスナックル、どっちがジツを上げるか悩む所だな。

NM まあ、それは余暇中にでもじっくり考えれば良いんじゃないかな?
 最後に、【名声:ソウカイヤ】を+1して報酬は終了だ。



NM さて、前回までは単体のニンジャとのイクサ、そして今回はニンジャのチーム戦を制した訳だ。
 能力値や戦術も充実して、チームとして安定してきた感があるね。

プレイヤーB ドヤスナックルが削る。バグズガズラーが圧を掛ける。サルファーヘッドが刺す。定番の流れってものが出来ているなあ。

NM そうだね。そんな訳でだ。ぼちぼち、ちゃんとしたチームとして結成してみようと思う。
 ついては、このニンジャチームのチーム名を決めようじゃないか。

プレイヤーA チーム名か……。まあ、周りにニンジャスレイヤーTRPGのリプレイも増えて、ニンジャチームも沢山出て来ているからな。
 ぼちぼち、区別する為の名称くらいあった方が良いか。

プレイヤーC 有名どころを見ると、『チーム・○○』って名前の所が多いみたいだなあ。
 何にしたものか。あんまり適当に付けると被っちまいそうだぜ。

NM まあ、余暇シーケンスまでに何か良いのが思い付くと良いね。
 じゃあ、今回はここまでにしよう。有り難うございました。

プレイヤーA プレイヤーB プレイヤーC 有り難うございました。

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