ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ 模擬戦1
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ニンジャマスター(NM) では、『ニンジャスレイヤーTRPG』のテストプレイを始めよう。
スクラッチビルドで2タイプのキャラを作ったから、どちらかを選んで、適当にニンジャネームを付けてくれ。
プレイヤーA ふむ、成る程。じゃあ俺は、カラテ重視のこっちのニンジャにする。
プレイヤーB じゃあ、俺はこっちのニューロンとワザマエを伸ばした方だな。
ニンジャネーム:ミドウクラッシャー
カラテ:5 ニューロン:3 ワザマエ:3 ジツ:0
体力:5 精神力:3 脚力:3
イニシアチブ:3 回避ダイス:5
ニンジャネーム:ムジナトロット
カラテ:3 ニューロン:4 ワザマエ:4 ジツ:0
体力:3 精神力:4 脚力:2
イニシアチブ:4 回避ダイス:4
プレイヤーA→ミドウクラッシャー で、テストプレイってどうするんだ? マップとか作ったのか?
NM いや。何しろまだサンプルシナリオも無い状態だし、正直どんな風に作ったらいいか分からん。
プレイヤーB→ムジナトロット となると、隣接した状態でひたすら殴り合うテストプレイか? それだとこっちの方が不利だな。
NM マス目くらいは作ろう。単純に1列で、まず両者の間が(コロコロ[5])5マス空いている。
で、ミドウクラッシャーと壁の間が(コロコロ[2])2マス、ムジナトロットと壁の間が(コロコロ[3])3マス空いている。
つまりこういう位置関係だ。
ミドウクラッシャー オッケー。じゃあ、始めるか。
ムジナトロット どう戦えばいいのかもよく分からんが……。まあやってみるか。
「ドーモ、ムジナトロット=サン。ミドウクラッシャーです」
「ドーモ、ミドウクラッシャー=サン。ムジナトロットです」
相対した2人のニンジャは挨拶を交わした。
ミドウクラッシャーは大きくスタンスを取ったカラテの構え。対してムジナトロットはつま先立ちになり、ステッピングを刻み始めた。
辺りに充満する、肌を刺す様な殺気。
今、この瞬間。ニンジャのイクサが幕を開ける。
NM じゃあ、ニューロンが高いムジナトロットが先行だ。どうする?
ムジナトロット まずは牽制だな。『連続側転』をして、2マス離れる。(コロコロ[2235])危なっ! 1個成功かよ。
そして、ミドウクラッシャーにスリケンで攻撃だ。(コロコロ[3446])これも1個成功。
NM ワザマエの高さが活かされているな。ミドウクラッシャーは回避するか?
ミドウクラッシャー 1対1だから、回避ダイスは全部使って良いよな。(コロコロ[24555])回避した。
次は俺の番。『連続側転』で、6マス近付く。とにかく、カラテを叩き込んでやらなきゃな。(コロコロ[444])成功。
NM 2マス離れて、6マス詰める。まだ両者の間に1マスの隙間があるな。
ミドウクラッシャー で、俺もスリケンを投げる。(コロコロ[134])くそっ、失敗だ。
ムジナトロットは跳躍し、小刻みにして複雑怪奇な回避行動を取りながら間合いを離した。
「イヤーッ!」
空中で身体をひねり、抜き放たれた手先から、鋭い光を放ち、スリケンが飛ぶ。
何たるワザマエ! 不自然な体勢から放たれたそのスリケンは、精確にミドウクラッシャーに向かって飛び、その身を射抜かんとしていた。
「イヤーッ!」
無論、それを黙って受け入れるミドウクラッシャーではない。
即座に身を伏せて前転し、スリケンをくぐってやり過ごすと、更に跳躍してムジナトロットに迫り、スリケンを放つ。
だが、そこには既にムジナトロットの姿は無い。回避行動を伴うアクロバティックな移動が、ミドウクラッシャーのスリケンに僅かばかりの誤差を生じさせていたのだ。
NM 次のターン。2人とも『連続側転』を行っているので、回避ダイスが+2される。
ムジナトロット そうだな……。どう移動しても、隣接は避けられないか。
まあ、それでいいや。『連続側転』でミドウクラッシャーを飛び越えて、4マス移動だ。(コロコロ[2235])だからさっきから危ないな! 成功してるけど。
そしてスリケン投擲! (コロコロ[1346])1個成功。
ミドウクラッシャー ……。3つ使って回避。(コロコロ[255])成功だ。
じゃあ、遠慮なく行くぜ。普通に移動して隣接。カラテだ。(コロコロ[22356])2個成功。
ムジナトロット それなら回避ダイスを全部使って(コロコロ[112246])出目悪いなさっきから! 2個成功で普通に回避だ。
NM カウンターカラテは発生せずか。
NM 両者隣接状態。ムジナトロットは『連続側転』で回避ダイスが+2だ。
ムジナトロット んー。『連続側転』はキープ。その場から動かずにカラテで攻撃だ。
まず『連続側転』は(コロコロ[2455])成功で、カラテは(コロコロ[246])1個成功。
ミドウクラッシャー それは全部使って回避。(コロコロ[33556])3個成功。カウンターカラテだ。
ムジナトロット それは3つ使って回避。(コロコロ[123])うわ、失敗!
NM やっとダメージが発生したな。ムジナトロットは1ダメージを受けて、残りの体力は2だ。
ミドウクラッシャー そして俺の攻撃。『攻撃集中』して目標値は3だ。(コロコロ[11336])3個成功。
ムジナトロット それは『精神集中』して回避する。回避ダイスを1個使うぞ。
NM じゃあ、回避に使ったダイスが自動成功となったので、ムジナトロットは回避成功。
ムジナトロットの体力は残り2、精神力は残り3で、次のターンだ。
跳躍しながらスリケンを放つムジナトロットを壁際に追い詰めるミドウクラッシャー。
迫り来る高圧的なカラテの気配に焦れたムジナトロットは、一際大きく跳躍し、ミドウクラッシャーの背後を取る。
「イヤーッ!」
カラテシャウト共に、ミドウクラッシャーの延髄を刈り取らんとするムジナトロットの回し蹴り! その身のこなしは、バイオラクーンの狡猾な狩りを思わせる。
無慈悲な必殺の足技が、そのままミドウクラッシャーの……その姿が……消えた!
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
身を沈めて回し蹴りを避けたミドウクラッシャーが、振り向きざまにアッパーカットを放った。
それをムジナトロットが理解したときには、既にその身体は強烈なカラテを受け、自らの意思に反して宙を舞っていた。
視界に映るは、ハンマーナックルの構えを取るミドウクラッシャーの姿。
それは、霊験あらたかなオールドテンプルの柱をもへし折り倒壊せしめる罰当たりな威力を誇る、ミドウクラッシャーのヒサツ・ワザ!
身体をひねり、辛くも回避に成功した事をムジナトロットが認識したのは、自身が無事に着地を果たした直後の事であった。
第4ターン:ムジナトロットは攻撃集中で近接攻撃[136]2個成功。ミドウクラッシャーは[13446]3個成功で回避。カウンターカラテをムジナトロットは[136]回避。
ミドウクラッシャーも同じく攻撃集中で近接攻撃[12266]2個成功。ムジナトロットは[114]回避。
第5ターン:ムジナトロット、引き続き攻撃集中で近接攻撃[135]2個成功。ミドウクラッシャー[12355]回避。
ミドウクラッシャー、攻撃集中で近接攻撃[13456]4個成功。ムジナトロット[1123]回避失敗! 1ダメージ。
ムジナトロット マジかよ! あと1か……。
ミドウクラッシャー サツバツが発生してたら終わってたのにな。
ムジナトロット そんなもん、精神力で回避するに決まってるだろ。
普通に移動して、2マス離れる。で、スリケン[2245]2個成功だな。
ミドウクラッシャー 1つ残して、4個で回避だ。[1234]うわ危ね。1個成功。
近付いてカラテ。[34566]4個成功。カウンターカラテ対策は要らなかったな。
ムジナトロット マジで早速サツバツ出しやがった! 精神集中!
NM 回避成功だ。ムジナトロットが段々追い詰められて来たなあ。
ムジナトロット このままカラテを続けても駄目な気がするな。『連続側転』[3455]成功。端まで下がる。で、スリケン[1455]2個成功。
ミドウクラッシャー 3個で[144]回避。『連続側転』で近付かないとカラテが出来ないか……。こっちの成功数を下げてカウンターカラテ狙いだな。良いだろう、乗ってやる。
NM 強気だな。まあ、確かに受けて立つ余裕はあるか。カウンターカラテでサツバツは起きないものな。
ミドウクラッシャー まずは[256]『連続側転』成功。カラテが[13445]1個成功か……。これは思惑にハマってしまったか。
ムジナトロット 回避が[4666]うわ、凄い目が出た。カウンターカラテだ。
ミドウクラッシャー 残りの2つで回避が……[12]失敗。1ダメージか。
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
一瞬の隙を突いたミドウクラッシャーの拳が命中。ムジナトロットは吐血しながらも床を踏み締め、転倒を堪える。
「イヤーッ!」
「ヌウーッ! ……イヤーッ!」
続けざまに放たれるミドウクラッシャーのカラテを避けたムジナトロット。足を止めてのカラテの応酬では不利と判断し、大きく飛び退く。
「もう後が無いぞ、ムジナトロット=サン!」
手負いの敵を壁際に追い詰め、トドメの一撃を放つミドウクラッシャー。勝利の予感から生じる僅かな慢心。それが、ミドウクラッシャーに隙を作った。
背後の壁を蹴り、猛然と飛び掛かるムジナトロット。後退のエネルギーが前進に転換され、ミドウクラッシャーへと突き刺さる!
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
ラクーン・ロケットキック! ムジナトロットは自らのワザマエでミドウクラッシャーを押し留め、体勢を立て直した。
NM 次のターン。第8ターンか。ミドウクラッシャーが体力4の精神力3、ムジナトロットが 体力1の精神力2だな。
ムジナトロット 攻撃集中でカラテだ。[136]2個成功。
ミドウクラッシャー さっき『連続側転』して回避ダイスは7あるんだよな。
カウンターカラテに備えて取っておくか、全開でカウンターを狙うか、だが。……全部使うぞ[1112455]。カウンターカラテだ。
ムジナトロット 回避ダイスを1個だけ使って、精神集中。
NM 精神力残り1か。すり減って来たなあ。
ミドウクラッシャー 回避ダイスを削れなかったか。まあとにかく、攻撃集中でカラテだ。[34456]5個成功。
ムジナトロット 温存した回避ダイスで……。[22333]えっ……!?
NM 失敗……。という事は。
「イヤーッ!」
ムジナトロットのカラテシャウト。追撃の回し蹴りがミドウクラッシャーを狙う。
「甘い!」
ゴウランガ! ロケットキックを受けて体勢を崩したミドウクラッシャーが、最低限の動作でカラテを躱し、一瞬で体勢を整える。
驚くべき体幹と姿勢制御。こうなると、隙を晒すのはムジナトロットの方だ!
「イヤーッ!」
「ヌウーッ!」
反撃のバックスピンナックル! 辛くも回避したムジナトロットの姿勢は大きく崩れ、致命的な姿を晒す。それを見逃すミドウクラッシャーではない。
「ヒサツ・ワザ……!」
右の拳を左の掌に打ち付け、カラテを籠めるミドウクラッシャー。その両腕を、大きく振り上げる。
「オテラ・クズシ! イヤーッ!」
「グワーッ!」
振り下ろされた凶悪なハンマーナックル。それは今度こそムジナトロットの胸板を捉えた。
骨の砕ける音。内臓の潰れる音。床に叩き付けられ、ムジナトロットの身体が辺りを鮮血で染める。
「サヨナラ!」
ムジナトロットは爆発四散。ニンジャのイクサに終止符が打たれた。
NM これにて決着か。お疲れ様。
プレイヤーB がああーっ! 最後、回避失敗するかよ。5も残っていたのに。
NM 32分の1の確率か。ダイス2つで1ゾロよりも確率は高いから、まあ起こっても不思議じゃないか。
プレイヤーA しかしまあ、回避成功の確率は相当高いよな。
1対1だとなかなかダメージに繋がらないし、決着までが長い。
NM 滅多にダメージが通らないと油断していると、思わぬダイス目で致命傷を喰らう可能性もあるけどな。
プレイヤーB まあな。いかにもニンジャスレイヤーらしいと言えばそうかも。
プレイヤーA ジツにアイテムにサイバネと、まだ使ってない要素は色々ある。今回のテストプレイだけだと何とも言えないか。
NM 確かにそうだ。でも参考にはなったよ。ルールが全部公開されたらシナリオも作ってみたい所だな。
取り敢えず、今回はこれでお開きにしよう。お疲れ様でした。
プレイヤーA&プレイヤーB お疲れ様でした。
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