(以下は、『シャドウラン第2版日本語版』の設定を基に記述するものです。本国版の設定とは食い違う可能性があります) 『東京紛争』は、東京を本拠としていた『渕電子』社と『朝倉技術』社が武力衝突した事件です。 その戦闘は短期間ではあったものの、深刻な被害と犠牲を伴う激しいものとなりました。 2050年現在、完全な復興は実現出来ておらず、今なおその爪痕が各地に残されています。 なお、この事件により、朝倉社は解体に追い込まれ、渕社に吸収されています。 |
『東京紛争』による甚大な被害と、それに対応する政府や企業の取り組み。 それは、東京を中心とした国内の社会構造に以下の様な特筆すべき変化を生じさせました。 東京の『中立地帯』化:東京を本拠にしていた渕と朝倉ですが、朝倉社は解体され、渕社も紛争による損害と戦後の負担金による痛手を受けます。 渕社は本社のある八王子に広大な私有区を認められましたが、東京の他の地域からは切り離され、直接的な支配権を失いました。 その結果、(渕私有区以外の)東京を支配地とする企業は無くなり、どこの企業にも属さない『中立地帯』となったのです。 東京のこうした変化は、各地で企業による統治から弾き出された人々の流入を招き、治安の悪化と社会情勢の混乱を招きました。 その様な情勢を受け、治安維持の必要性に駆られた各企業は共同で出資を行い、警察業務を請け負い治安維持にあたる『ECP』が設立されます。 ECP(Eastern Capital Police 東都警備):政府より警察業務を委託され、東京全域(大企業の私有地を除く)の治安維持にあたる民間企業です。 シャドウラン世界の東京において『警官』という単語は、殆どの場合『ECP隊員』の事を指します。 巡回や街頭監視による犯罪防止活動を重視した活動を行っており、企業人の集まるオフィス街などでは治安向上に大きく貢献しています。 しかしながら、東京全域の万全な治安維持には足りておらず、地域による治安の格差が表れています。 |